sakuragaoka

渋谷駅桜丘口地区再開発計画デザイン・アートワークのための標記コンペティションを開催しましたところ、大変多くの建築家、デザイナー、アーティストの方々からのご応募をいただき、ありがとうございました。北は北海道、南は熊本県、さらには海外から、計193件の応募登録があり、最終的に83名の応募者から計86作品のご提案を頂きました。年齢的には30代が最も多く、20代、40代を合わせた若い方々からの応募がそのほとんどを占めました。

11月6日に予備審査、10日に本審査会を開き、全審査員の推薦投票と協議を経て別記の通り8点の優秀賞、ならびに9点の佳作を決定いたし、11月19日の再開発準備組合理事会で承認されました。
選出された上記の提案は、いずれも桜丘口再開発計画ならびに桜丘DMFの意図するまちづくりをよく理解し、対象となる敷地に対してそれぞれに魅力あるアイディアを寄せていただきました。

なお、今回の入選作品はあくまでもイメージの段階にあり、いずれも関係各官庁、事業者などとの協議が必要で、そのまま実現を目指すことは出来ませんが、今後それぞれの作品のアイディアを視野に入れて、基本設計のとりまとめを進めたいと思います。その作業に際し入賞の皆さんには、是非とも引き続き桜丘のまちづくりにご協力していただきたく、今後ともよろしくご支援のほどをお願いいたします。
文責者 「DMF座長 古谷誠章」
※本コンペティションは、アイデアを選定したものであり、実現を確約したものではございません。

①A街区3階 JR線路側歩行者通路空間のデザイン、及びアート的な活用の仕方優秀賞の大松俊紀氏《SAKURAGAOKA WALL》は、地区施設としての通路空間を利用してアート作品などをディスプレイできるスクリーンを提案、併せて日常的に人々が滞留を楽しむことの出来るしつらえを用意しており、通路の視認性と魅力度を高めることが期待されます。通路機能との両立が今後の課題ですが、検討すべき示唆的なアイディアです。
佳作となった杉浦久子氏《サク*ラ*イン》も、同様に通路機能にギャラリーと憩いの空間を生み、将来に向けて線路沿いに展開するイメージを提案しています。同じく佳作の関口太樹氏《Sakuragaoka STAGE》はJR渋谷駅ホームからの視点に対し、インパクトのあるステージ空間を提案しています。

優秀賞

    S-67大松 俊紀/東京都・41歳・男トシマナチカ“ SAKURAGAOKA WALL ”

佳作

    S-14関口 太樹/大阪府・35歳・男関口太樹+知子建築設計事務所“ Sakuragaoka STAGE ”

    S-128杉浦 久子/東京都・55歳・女杉浦久子+昭和女子大学 杉浦久子研究室“ サク*ラ*イン “ SAKURA-Line

②A、B街区2階を繋ぐ、補助第18号線横断歩道デッキのデザイン優秀賞の本橋喜一氏《One step for many future》は、毎朝リセットされて、夕方にかけて次第に歩行者の足跡が記録されているデジタルアートの提案で、通路灯のデザインも含めて洗練されています。
同じく優秀賞の棚橋国年彦氏《ボクらのヒーロー□□□マン》は大変ユーモラスな作品。歩道橋形状の協議は課題ですが、下から見上げる視点に着目して歩道橋にキャラクターを与えた点が評価されました。
佳作の山本想太郎氏《かさなりあう風景》は横断歩道上の庇にミラーを用いるデザインを施し、人々の通行による賑わいを増幅する作品、その他のサイトでの提案にも魅力があります。同じく佳作の清水泰博氏《Crossing Point〜交感する橋》は、ハニカム状のデザインにより歩道橋に人の記憶に残る独特のイメージを与えます。

優秀賞

    S-12本橋 喜一/埼玉県・33歳・男 スタジオウエスト“ One Step for many future ”

    S-49棚橋 国年彦/東京都・49歳・男 (有)一級建築士事務所CLIP “ ボクらのヒーロー□□マン ”

佳作

    S-116山本 想太郎/東京都・48歳・男 山本想太郎設計アトリエ“ かさなりあう風景 ”

    S-126清水 泰博/東京都・57歳・男 SESTA DESIGN“ Crossing Point 〜交感する橋 “

③A、B街区3階を繋ぐ(仮称)さくらにぎわい広場、ならびに広場デッキ下空間のデザイン、及びアート的な活用の仕方優秀賞の大西麻貴氏《出来事で溢れる町、桜丘をつくる》は、浮遊する風船のようなデッキ上の庇と起伏のある広場デザインに特徴があり、道路上空部のこの案の実現には課題が多いですが、全体としての賑やかなデザインの創出には魅力があります。また3階通路に対する提案にも評価が集まりました。
同じく優秀賞の長谷川仁氏《SHIBUYA ARM うでだめし》は文句なくインパクトとユニークさのあるアート作品。姿を変化させてスクリーンともステージとも、大きな庇ともなる「アーム」は名物となる素質に溢れています。
佳作の滝川寛明氏《roof》は薄膜構造による大胆な大屋根が、人目を引く提案ですが、実現には課題があります。同じく佳作の大橋優子氏《CONNECTECD CITY -メッセージで街を彩る-》は、デッキ上に刻々変化するデジタルメッセージを流すアイディアで人々とのインタラクションに楽しさがあります。

優秀賞

    S-134大西 麻貴/東京都・31歳・女 大西麻貴+百田有希/o+h “ 出来事で溢れる町、桜丘をつくる ”

    S-159長谷川 仁/東京都・41歳・男アーティスト“ SHIBUYA ARM うでだめし ”

佳作

    S-6滝川 寛明/東京都・29歳・男建築家“ roof ”

    S-37大橋 優子/フランス・33歳・女 Chaveneau Ohashi Architect“ CONNECTED CITY – メッセージで街を彩る- ”

④A街区南端 三角形の広場・空地のデザイン、及びアート的な活用の仕方優秀賞の塚本由晴氏《はしご広場》は、単純なはしごユニットを活用して広場に必要な多様な空間を生み出すアイディアで、A2棟妻面から南端の三角広場までを結ぶ風景を創り出し、運営上の様々な可能性を示唆しています。
同じく優秀賞の小川次郎氏《SHIBUYA AIR VILLAGE/シブヤ空中村》は、デッキ状を含む広場一帯に賑わいを生み出す装置を提案、なかでもそのファシリテーターとなる「もじゃもじゃさん」とその屋台に独特のパフォーマンス性があってとても楽しそうです。
佳作の土居志朗氏《パブリックスペースからパブリックリビングへ》も三角広場から一帯を繋いで全体に賑わいを創出、特にA2棟妻面の「少女の顔」のオブジェと連動させた点がユニーク。

優秀賞

    S-115塚本 由晴/東京都・49歳・男アトリエ・ワン“ はしご広場 “

    S-122小川 次郎/埼玉県・48歳・男 日本工業大学  小川研究室 “ SHIBUYA AIR VILLAGE/ シブヤ空中村 ”

佳作

    S-41土居 志朗/東京都・40歳・男 (株)相田土居設計“ パブリックスペースから パブリックリビングへ “

⑤A2棟南側 妻側の建築外壁面優秀賞の田中久美子氏《渋谷に、・おじーちゃんの古時計・を》は、妻面全体を緑化した上で大きな「古時計」を装着するアイディア、巨大なからくりアートが人目を引きます。
佳作の河内一泰氏《PIXEL GLASS WALL》は意図的に解像度を粗くしたデジタールスクリーンの提案、街の様々な活動を描出します。同じく佳作の水谷俊博氏《Washing Of The Water》は妻面や広場上に無数のステンレス線を張り巡らせて、そこに水を噴霧して虹を発生させるアイディアが魅力的です。

優秀賞

    S-66田中 久美子/東京都・46歳・女(株)松本清建築設計事務所 “ 渋谷に、・おじーちゃんの古時計・を “

佳作

    S-11河内 一泰/東京都・40歳・男 河内建築設計事務所“ PIXEL GLASS WALL”

    S-44水谷 俊博/東京都・44歳・男 水谷俊博建築設計事務所 “ Washing Of The Water “

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